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ちょっと変わったキーボードErgotonic49の解説

Ergotonic49 はこんなキーボードです

いかがでしょう、普通のキーボードとは大きく外見が違うと思いませんか?。この記事ではこのErgotonic49という一風変わったキーボードの秘密を解説していたいと思います。

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ちょっと変わったキーボードErgotonic49

教科書的な指使い、出来ていますか?

多くのキーボードタイピングの教本では次の図のような指使いを正解として説明されているのではないでしょうか。

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一般的なキーボードと手の関係

でも教科書どおりに指を使おうと思うと、手全体が窮屈だなと感じたり、左手と右手の傾き方向が対称でないのはなぜだろうと思ったり、担当するキーの数がアンバランスだなと感たりしたことはありませんか?

私は「打てなくはないけど窮屈だなー」 という思いをいつも感じています。

また教本が言う正しい指使いをしようと頑張ってみたけど、「腱鞘炎を患ってしまった」、「肩こりが酷い」という声はネット上でもよく見かけます。

Ergotonic49はこんな悩みに少しでも役に立てるように、心地よくキーが打てることを考えて設計されたキーボードです。

 

翼のように広がった形の秘密

はじめにこのキーボードを見た時、まずその外見に目が行くと思います。

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Ergotonic49と手の関係
  • 横に長い外観
  • 中央にある空間
  • 左右に別れたキー配置

右手と左手が受け持つキーをあえて無駄とも思えるような空間を挟んで左右に分離されたことで、肩から指先にかけてのラインがゆったりと構えられるようになります。

また手首から先の角度も自然な腕の延長線上になるようにキー全体が傾いたよううに配置されているのも特徴の一つです。

その結果、肩や腕を必要以上に縮こませる必要はなくなりました。胸と腕をゆっくり広げたリラックスした姿勢でキーボードと向かい合うことが出来ます。

肩や腕に無理をさせない心地よさが感じられると思います。

カーブした配列の秘密

Ergotonic49のもう一つの大きな特徴は、カーブを描くように並べられたキーの配列です。格子型に整然と配置された一般的なキーボードとだいぶ様相が異なるかと思います。

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カーブした配列



このカーブしたキー配列にも使う人の心地よさに配慮した工夫が隠されています。

横の配列(行)

人の指の長さは人差し指から小指まで均一ではありません。指先の位置は(多くの方が)中指を中心として山形になっていると思います。その手をキーボードに自然においたときにそのまま自然にキーに指先がフィットするように縦の行の配列も山形になるようカーブを描く配列になっています。

更に加えて、一番上の行(R3)は 指を伸ばす状態となるので 段差は緩やかに、下の行(R2,R1)は指を縮めた状態でも自然にキーに届くよう、上下の段差(スタッカード)が少し大きくなるよう、位置によって段差が変わる構造になっています。 

縦の配列

人の指を伸ばしたり内側に丸めたりするときの軌跡は、実は直線的では緩やかにカーブしてるんですよね。

それを直線的なキーボードの配置似合わせて動かそうとするので変なところに力が入ってしまったりしていないでしょうか。

Erogotonic49の縦のキー配列は、内側から外側へ緩やかにカーブするような配置になっています。横の配列と同様に、指を伸ばした状態、縮めた状態で自然にキーに届くよう、手前側がより大きくカーブするような配置となっています。 

 

指をすっと伸ばすとそこに自然にキーが有る不思議な感覚はこの縦の配置、横の配置の結果から完成したWillow配列とも呼ばれる独特のキー配列から来ています。

指に無理をさせない心地よさが感じられると思います。

 

数字を入れるキーがない!?

気づきましたか? このキーボードにはファンクションキーはもとより、一番上の段に数字キーがありません。

ではどうやって数字を入力するのか?? と言うと、親指でキーを押しながら小指で”Q”を押すと’1’が入力されるというように、「レイヤー」と呼ばる裏面定義で数字や記号を入力する様になっています。

面倒くさそう? 始めはそう思いますが慣れてくると止められなくなってくる味のある工夫です。ホームポジションから手のひらを大きく動かさないで必要なキーを全部入れることが出来るようになっているのでより素早く、より楽に入力が出来るようになります。何故なら指を遠い位置にある数字キーまで持っていくのは面倒ですよね。

手のひらを不必要に移動させる必要がない心地よさが感じられると思います。

クリクリ回して便利な機能

トップのキーボードの画像を見ていただくと、左側に丸い金属のノブがついているのがわかるでしょうか。

これはロータリーエンコーダーといって、左右にクリクリと回すことが出来る入力装置です。右に1クリック分 クリッと回すと あるキーが入力されたと解釈してパソコンにキー入力が発生します。それ以外にもマウスのホイールが回されたという定義も出来ます。

これで何が出来るかと言うと、 オーディオボリュームの上げ下げを割り当てたり、画面のスクロールを割り当てたたり、お絵かきツールなどで画面のズームを割り当てたりと、とても多彩なことが出来るようになります。

このErgotonic49は最大で3つまでロータリーエンコーダーを搭載できるので工夫次第でとても便利に使うことが出来ます。

キーのカスタマイズも簡単

最大50個のキーはすべて再定義が可能になっています。特殊なアプリは不要でブラウザから簡単に自分好みの定義をすることが出来るので、Windows用とMac用の使い分け、ゲーム用にチューニング、特定のアプリ用のショートカット定義など、使う人の発想で如何様にもカスタマイズできます。

 

メディア

www.youtube.com

www.youtube.com

akiba-pc.watch.impress.co.jp

 

hanachi-ap.github.io

 

まとめ

いかがだったでしょうか。Ergotonic49を手に入れたいなと思った方は下記から購入できますのでぜひ見てみてください

 

hanachiya.booth.pm

【委託】Ergotonic49shop.yushakobo.jp

この記事は以上です!