よくある備忘録的なにか

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KINESIS Advantageキーボードをレストアした話

2004年ころからずっと毎日愛用してきた、エルゴノミクスキーボードKINESIS Advantegeをフルレストアした話。

#自作キーボード

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KINESIS Advantege

目的

  1. ヘタってきたキースイッチを新しいものに置き換えたい
  2. すり減って摩耗したキーキャップを新しいものに置き換えたい
  3. ファームウェアをもっと自由の効くものに置き換えたい
  4. やってみたい

やったこと

本体のネジを外してキーボードを3枚に開いていきます 。

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ネジを外して三枚に開いた所


中から身の部分を取り外し

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身を取り外す


基板を剥がしてく。

ここは単純な半田づけだけなのでシュッ太郎でシュッシュッと外していきます

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シュッ太郎をつかってハンダを外していく

フレキシブル基板とキースイッチを取外す

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基板を外したところ




スイッチは16年間酷使してきたから流石にヘタってきてるので交換したい。
Cherry茶軸だけど、あまり見たことがないピンが4本あるスイッチ。ダイオードが内蔵されているタイプのようで、一般的には手に入りにくいパーツ。どうしたものか

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ピンが4本あるCherry MXスイッチ

 
完全に分解する。アラのように見えるけど一番美味しいキモの部分が二つ取れました。

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完全にばらしたところ


スイッチが特殊ということなので、基板とマイコンも全部新しい自作部品に置き換えることにする。 新しいキースイッチとSU120基板をはんだ付けしていく

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SU120で基板を実装


写真の白いやつは、自作キーボード作成用の汎用基板  SU120 というやつ。これさえあれば 「ぼくのかんがえた最つよの。。。」 キーボードがいくらでも作れるスグレモノ。


制御用マイコンは、ProMicroというARDUINO互換の自作キーボード界隈でよく使われているやつを使用。
 

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ProMicro

好きなキーキャップをはめる。今回は MDA ORTH VoIDという MDAプロファイルのキーキャップを選択。MDAプロファイルの形状がいい感じにマッチした

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新しいキーキャップを装着

で、これで蓋を閉めれば完成!

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KINESIS Advantegeレストア完成


スペック

 結果

大満足。
エンクロージャー以外はすべて換装する結果となりました。
最初は愛着のあるデバイスを非可逆で手を入れるのに躊躇もしましたが、
キーの押し心地、スイッチの手触りが全く新しくなり、まだまだ現役で頑張ってもらえそうです。
ついでに キーボードエンクロージャーの中身に発泡ウレタンを詰め込んで静音化もやってみました。ある程度静かになりこれまた幸せ。