iPhone: カレンダーとタスクをThunderbird Lightningとエレガントに連携する

検索から飛んできた方へ: この記事は10年前のものなのでその点踏まえて必要に応じて御覧ください。

私はこれまでZaurus, Palmの頃からPDAでスケジュール管理を行なってきていたのですが、この度10年使ったClieをいよいよ捨てて、iPhone 4Sに乗り換えたわけです。
当然iPhoneでもスケジュール管理をやりたいわけなのですが、なかなか理想的な環境を作ることが出来ませんでした。
試行錯誤の結果、最近やっと納得できそうな仕組みができたので、公開しておきます。

まず、スケジュール管理に対する私の個人的な要求事項は次のとおりです。

•  Windows PCと双方向で同期が取れること（基本ですね）
•  普段PC上のメーラとして使用しているThunderbirdのカレンダーアドオンであるLightningと連携すること
•  Outlookは使わない。iCalも使えない
•  タスク管理はGTD (Getting Thing Done)のような管理ができること
•  タスク管理とカレンダーが連携すること。つまり日程が決まったタスクがカレンダー上に表示されること。
•  カレンダーアプリは当然見やすくて、管理しやすくて、スタイリッシュであること。一週間のタイムラインが一覧できる画面が必要。
•  アプリの価格は無料に越したことはないけど、有料でも構わない。 アプリの英語・日本語はあまり気にしない。

これらの条件をクリアするための、今現在私が活用している環境は次の図のようになります。

まず iPhone上のカレンダーアプリは様々なものを使ってみた結果 "Week Calendar"に落ち着きました。
多様な表示形式に対応しており、例えばピンチ操作で表示するスケジュールの範囲を変更したりできるので、とても便利に使えます。デザインも華やかさは少ないですが落ち着いていて、常用するのにちょうどよい感じです。

Week Calendar単体では直接クラウドとの連携はできませんが、標準のカレンダーアカウントを経由して行えるので無問題。というより下記のタスクとの連携が密に行えるようになるのでこちらの方が良い感じ。


 次にTodoアプリも様々なものを試行しましたが、”次にすること”に落ち着きました。
GTD形式でタスクを管理できます。操作感もわかりやすく、見やすいので愛用しています。
なにより、日程の決まったタスクを自動的にカレンダーのイベントとして登録することができるので、どんどん思いついた仕事をタスクとして登録していき、実行のスケジュールや締め切りを設定していくことで、カレンダーにイベントやスケジュールとして表示されます。

 これがなんとも素晴らしい機能でお気に入りです。


PCとのつなぎの部分には　Google Calendarを使っています。
色々考えるところはありますが、Calendar専用のアカウントを取得して、他のサービスと完全独立させて使っています。

Windows PC側は、ThundirbirdにLightning Add-onを入れ、Google Calendarと同期を取ります。
LightningそのままではGoogleと連携が取れないので、「Provider for Google Calendar」https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/4631 も一緒にインストールしておきます。

このような仕組を使って、どういう感じになるかイメージを貼り付けておきます

1) "次にすること”でタスクをひとつ作りました。タスクをドラッグして”予定済み”のタブに持って行くと、自動的にカレンダーが表示されて日程を簡単に指定することができます。

2) タスクに日程が指定されると自動的にカレンダーのイベントとしても登録されます。図は　Week Calendarで登録されたイベントを表示したところです。

 "次にすること"では、タスクをイベントとして登録する際にどのカレンダーへ登録するかを指定することができます。その際タスクを表示するための専用のカレンダーをひとつ作っておくと、表示/非表示が簡単にできて便利です。

3) Week Calはこのように週のタイムライン表示も綺麗に行ってくれます。 タスクと通常のスケジュールはカレンダーを分けられるので、色も違えてわかりやすくできます。

4) これは Week Calendarの月表示。これ以外にも様々な表示形式を選べます。

5) iPhoneのカレンダーアカウントとGoogle Calendarを同期しておけば、タスクもこのようにカレンダー上に表示されてきます。

6) PC上のメーラ ThunderbirdにカレンダーアドオンのLightningを入れて、Google Calendarと同期したところ。

残念ながらそれでもGoogleのタスクとLightningのタスクを同期することができないので、Googleのタスクは諦めて利用しません。
そのかわり "次にすること"で登録したタスクがカレンダー上に表示されているので、それで代用します。

いかがでしょうか。「自分はこんな仕組みにしてるよっ」ていうのがあれば教えて下さい。